高度成長期以降の拡大経済社会の流れの中で、雇用と流通、文化の都市への集中が進み、農村部における過疎高齢化が深刻な課題となっています。みやこ町においても、例に漏れず過疎高齢化は深刻な状況であり、若者〜子育て世代の町内への移住・定住対策は、町の将来を築く上での重要、かつ喫緊の大テーマです。

一方、都市においては、農村部とは全く逆の様相を呈しており、都市化により生じた諸問題の影響により、人々の暮らしにかかるストレスは高まる一方です。過酷な都市環境にありながらも、人々は経済的豊かさ、生計の安定などの縛りから、とりわけ、東日本大震災後、行き過ぎた経済社会からの転換、原発問題に対峙しての生活の見直しが意識される流れの中で、真に人間らしい、心豊かな暮らしをしたいとする傾向は、より一層高まるものと考えられます。

そんな中、今日、ICT(情報通信技術)及び交通基盤の整備進展により、SOHOやノマドワークと言った、場所や形態、時間にとらわれずに、個人の生活ペースに合わせ、自由に働くスタイルが注目され、ICTやメディアなどの創造産業から一般的な企業にまで浸透し始めています。男女共同参画やワーク・ライフ・バランスの観点からも、ワークシェアリングやテレワークなどの働き方が着目されているところです。さらには、事務所などの場の面でも、シェアオフィス、コワーキングスペースなどの新たな不動産サービスが登場し、新しい働き方の後押しをしています。また、都市には現代文化・情報の集積という、都市のチカラがありますが、その点もICTの進展により、次第に地域間格差は解消され始めています。

これらの傾向は、みやこ町のような過疎農村部にとっては、移住・定住を促進させるチャンス到来であるとも言えます。豊かな自然環境や安全安心な食、昔から受け継いだ里山の循環型の暮らし方・・・それらが身近にある環境で生活し、次世代を育むことができるのは、農村部の最大の魅力であり、都市生活者が大いに憧れることろです。この魅力を、みやこ町ならではの特色を加味しながら最大限に活かし、都市から創造的な暮らし手・働き手の誘致を図りたいものです。

本事業では、レクチャーや体験プログラムなどを通じ、みやこ町において移住・定住を促進するための課題を洗い出し、その方策を提言します。またWebなどにより、みやこ町で創造的に暮らす人物の事例や、みやこ町での魅力ある暮らし方、働き方を発信することで、みやこ町らしい、新たなライフスタイルを全国に向け提案し、移住定住事例創出の契機とします。

みやこの仕事と暮らし

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